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ーそしてそして武田の城
「いらっしゃい、信長」
「おらんはどこだ」
「あっちの部屋だよ」
「そうか。ありがとう」
ー蘭丸の部屋
ートントン
「入るぞ」
「……はい」
「…おらん。その、えっと、悪かった。ただ、俺は本当にお前の事が大好きなんだ、愛してるんだ」
「……はい」
「……おらんは、俺の事が……嫌いなのか?信玄がす…きなのか?」
「……違います……その……むしろ僕は…信長様のことが…好きです」
「じゃあ、何故俺のことを避けた?そして何故、あのときなにも言わなかったんだ?」
「その、えっと僕は信長様のことを思って、信長様には、僕じゃ釣り合わない、僕よりお似合いの人がいるとおもったんです」
ーぎゅっ
「……はぁ、良かった俺は蘭丸に嫌われたと思って辛かった」
「………すみません」
「俺と付き合ってくれないか?」
「でも、僕と信長様とでは、身分が違う…だから、信長様とは付き合えません」
「おれは!身分とか関係ない!おらんが俺を好きでいてくれるなら、おれは、それで良い」
「わかりました……」
「いいのか?」
「はい!」
「これからよろしくな、おらんの部屋のものは俺の部屋にいれるから」
「……はい」
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