夏休みに入って②

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少し落ち込みかけていた、わたしを 慰めるかのように言っているが、 当然沸くであろう疑問を見越して 言ったのだろうと、自分で納得した。 そう。 「何故、ナル君が演じた時は思い付かず わたしが演じたら思い付いたのか?」だ。 小説をかけるサクラちゃんや 漫画をかける漫画家の皆さん、 美術の授業で一度は見たことあるけど、 オカピさんなどは凄いと思う。 わたしと観ているモノや、 聞いているモノ、食べているモノは 大して違わないはずなのに、 どうやったら、そんな「作品」を考える 事が出来るのか疑問に思ってしまう。 きっと、眼に映る世界や、感じる事、 脳の構造なんかがわたしとは 全然違うモノなんだと思う。 ねぇ?どうしたらそんな風になれるの? といつも不思議でしかたがなかった。 <タレント>だよ。とか言っても、 <タレント>の元になっているのは 結局は、その「人」次第って事。 絵や歌などの芸術に属する作品に 心動かされる事はあったけど、 わたしは、そういうモノになれない。と 感じてしまってからは、諦めた。 その不足していた「心」を補うため、 勉強やスポーツなど努力で出来る事は 死にモノ狂いでなんとかした。
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