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少し落ち込みかけていた、わたしを
慰めるかのように言っているが、
当然沸くであろう疑問を見越して
言ったのだろうと、自分で納得した。
そう。
「何故、ナル君が演じた時は思い付かず
わたしが演じたら思い付いたのか?」だ。
小説をかけるサクラちゃんや
漫画をかける漫画家の皆さん、
美術の授業で一度は見たことあるけど、
オカピさんなどは凄いと思う。
わたしと観ているモノや、
聞いているモノ、食べているモノは
大して違わないはずなのに、
どうやったら、そんな「作品」を考える
事が出来るのか疑問に思ってしまう。
きっと、眼に映る世界や、感じる事、
脳の構造なんかがわたしとは
全然違うモノなんだと思う。
ねぇ?どうしたらそんな風になれるの?
といつも不思議でしかたがなかった。
<タレント>だよ。とか言っても、
<タレント>の元になっているのは
結局は、その「人」次第って事。
絵や歌などの芸術に属する作品に
心動かされる事はあったけど、
わたしは、そういうモノになれない。と
感じてしまってからは、諦めた。
その不足していた「心」を補うため、
勉強やスポーツなど努力で出来る事は
死にモノ狂いでなんとかした。
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