初めての製作進行業務へ

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 それから、見つけたら即応募して面接をする日々でしたが、ペーパードライバーであることやアニメーターをしていたことなどで結構落とされてしまいました。  ペーパーの場合は、自動車学校で練習してからと言うと、 「遅くても来週からすぐにでも働いてほしい。今の作品の担当進行をしてもらいたいから。」 ということであまり待つ時間がないからダメというもの。  アニメーターをしてたと言ってダメだったのは、描く側と描かせる側は全然違うので、無理だろうということだった。 実は製作進行も辞めてしまっているので、この人たちの考えは間違ってはいなかったのだが、当時は「やってみないとわからないじゃないか」という考えや、「アニメに関わる仕事がしたい」という思いが強く中々諦めきれないでいました。  2ヶ月ほどそんなことを繰り返してたある日。 もうどこかで諦めようと考え、練馬区谷原にあるアニメ製作会社を最後にしようと決め、連絡をして、後日面接会場である谷原の会社に向かいました。  製作進行として、アニメ製作の全般を勉強していきたいという思いをぶつける。もうそれしか武器がなく不採用になったらという考えが渦巻きながらいざ面接開始。 しかし、なぜ制作進行になりたいのか?などの質問はされずに、  「進行は結構しんどいけど大丈夫か?」や「アダルトやBLには抵抗無いか?」などの質問に私は堂々と「大丈夫です!」と答えた。即採用になった。  聞けば、進行で面接にたくさん来るのだが、アダルトやBLを製作してるので、その担当になっても平気と聞くと、一般のテレビシリーズをやりたがるらしく辞退する人が多数いたため、製作になる動機の質問は省いたということらしい。なので、18禁でもやりますという人材は歓迎というわけらしいのだ。  その後で、ペーパードライバーなので時間を少し空けてほしいという希望にたいしては大丈夫ということで、私は念願の製作進行として働くことが決まった。
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