―そこに棲まうモノ―

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無愛想かと思えば優しかったり、急に変な事を言い出したり。 真次くんって、やっぱり変。 気持ち良く湯船につかりながらそんな事を考えていたら、昼間の疲れがどっと出たのだろうか。 私は、猛烈な睡魔に襲われた。 ――あれ、眠い……なぁ。 すうっと、意識が遠のく。 ――あれ? ちょっとヤバイかな? 出なくちゃ……。 ぴちゃり。 「ひゃっ!?」 私は、頬に落ちてきた、冷たい水の感触に驚いて飛び起きた。
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