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ズル、ズル、ズルズル、ズルズル――ズルリ。
ズル、ズル、ズルズル、ズルズル――ズルリ。
「あ……」
髪だ。
黒くて長い髪の毛。
ドウシテ、蛇口カラ、髪の毛ガ?
止めどなく出てくる『ソレ』は、水面に到達すると、まるで生きているかのように『ぶわっ』と広がった。
うねうねうねうねと、水面で狂ったようにのたくりながら、
ゆっくりと、
そして確実に、
私の体に纏わり付いていく――。
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