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当然、そんな状態の春一が眠れるわけもなく、部屋を出て、旅館内を散策してみることにした。
バーを探して、少し飲んでこよう。
もちろん部屋で飲んだってかまわないのだが、眠る鈴音を肴に酒なんか飲めば、イタズラしないでいられる自信がない。
春一たちが宿泊しているのは、和風の平屋の温泉旅館だ。
しかし隣には、若年齢層向けの12階建ての温泉ホテルがくっついている。
渡り廊下で行き来出来る設計になっていた。
館内の案内地図には、ホテルの最上階にスカイラウンジバーがあると描いてあった。
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