fake stoicism(やせ我慢)編

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fake stoicism(やせ我慢)編

ご機嫌を伺うように、こちらにチラチラと視線を寄越してくる雨山鈴音に、夏樹は心の底からイラついていた。 「言いたいことがあるなりゃ、言えやいいんだ」 そうは思うものの、鈴音が声をかけてこない原因は自分にあるものだから、強く出るわけにもいかない。 鈴音に今以上避けられる事態は、夏樹も困る。
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