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『誰か人を呼ぼう』
仁依は決意した。
ここに人が集まり、ひと目さえあれば、さすがの坂田も中学生の冬依に何か出来るとは思えない。
おとなしく退散するしかないはずだ。
だけどそうすると、せっかく冬依が坂田を呼び出した甲斐はなくなる。
コンビニに対する嫌がらせも、今後、何も変わることはない。
だけど、とても黙って見てなんかいられない。
万引きの実態を知った今、もっとオトナも交えて、この問題には対処する必要がある。
最初から、子どもでしかない冬依に、何か出来るわけがないのだ。
「――」
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