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しかし、仁依がコンビニの電話番号を呼び出そうと、少しの間、目を離した隙に、
「!」
なんと坂田が冬依の細腰をひょいと持ち上げ、自分の膝の上に乗せた。
あまつさえ、冬依の腰に腕を回し、自分の方に引き寄せているではないか。
冬依は嫌がるように、ちょっと身悶えしてみせるが、坂田の腕はビクともしない。
坂田のあの大きな手のひら。
太い腕。
捕まって、冬依の華奢な体躯ではどうすることも出来ないのだ。
それどころか坂田は空いている方の手で冬依の顎を持ち上げ、徐々に顔を寄せている!?
このままじゃキス!
「ちょっとあんた、その子に何をするつもりっ!」
仁依は現場に飛び出していた。
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