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動けない。
勇者にここに閉じ込められてからいったい何年たったのか。
俺と共に、城の奴等も封印されてしまったようだ。
そうなるとあいつも…イルもか。
イルは俺の右腕の使い魔で、蛇と悪魔のハーフだ。
金髪碧眼で、漆黒の羽と鱗でおおわれた右手と左足を持つ…特徴的な男。
もちろん良い意味でな?
俺に何かあったらすぐに飛んでくる奴だが…そんなイルが来ないことからして、城の者も皆動けないと考えて良いだろう。
ごめんな、皆。
俺が人間との共存を望まなかったせいだ。
すまない…
本当にすまない……。
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