なんかいきなり。

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絶句。 なにかを失ったような光のない金目と、艶やかな結い上げられた黒髪。 雪のように白い肌と、林檎の赤みを持つ唇。 認めよう。 一目惚れだ。 男? んなこと関係無い。 そいつが氷に触れると、封印は解けて、自由になった。 魔力が足りない。 いまにも倒れそうだ。 というのはもちろん言い訳。 キスしたかった。 だから、引き寄せて唇を重ねた。 魔力補充もできて一石二鳥。 甘い。 そいつはとにかく、甘かった。
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