なんかいきなり。

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抱き締めて、膝の上にのせていたアガトの目に浮かんでいた、微かな信頼、僅かな驚き…そして、いまだ大きな疑心暗鬼。 その大きな疑心を取り除きたくて。 禁忌を、犯した。 俺はこの邪神に、堕ちたのだ。 堕ちた先の衝動と熱情に突き動かされて、禁忌を犯してしまった。 もう、戻れない。 戻るつもりもない。 ……何処までも堕ちてやろうじゃないか。 瑪瑙という名の甘美な罠に。
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