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そして私は魔王様のもとに向かいました。
「我が主よ、申し訳ありません。
私にはどちらかお一人を選ぶことなどできません。
ゆえに…今日限りをもって、お暇をいただきとうございます。」
悪魔の掟に、『二つの主人を持つべかざる』というものがあるのです。
しかし、アガト様はこうおっしゃいました。
「悪魔の掟だっけ?
そんなの僕が壊してあげる。
僕は邪神だよ?
パパは死神で魔神だし。
不可能はないの。
ユリナ、いいよね?」
「ああ。
構わないさ。
アガトのためならなんだって許そう。」
あの魔王様が…デレた、ですって!?
えー…ごほん。
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