43人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
西暦:2032年 場所:SXK社本社
曇り空の下、
SXK社本社ビルの前の広場、
創設者と秘書の像のそばのベンチで、
20代のスーツ姿の社員達が、
弁当を食べている。
「これ秘書の像ってセクシーじゃね?」
背の高い男がそういうと
他の3人の社員らは、
肩の上が欠けている秘書の像を見上げた。
「いや、顔が分かんないから何とも…」
「まぁ、ヒールのセンスはいいわね」
「でもこれ何で修理しないんだろ?
初めて見た時、”ボロッ”って突っ込んだよ」
「あっ私もっ。ははは」
隣のベンチにいた中年の男が、
話を聞いて立ち上がり、彼らの前に来た。
最初のコメントを投稿しよう!