― 第一話 ―

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 こいつは何を言っているだ。 確かに俺は美音を殺すことができなかったが、市民使用物破壊禁止 に違反したとはどう言うことだ。  俺はそんな事は一切していない・・・はずだ。 確かに最後の記憶では机や椅子が壊れていたが、あれを俺が? 頭が痛い。なんだ。頭が割れるように痛い。 そのとき、その男性は、口を開いた。 「では、これは返してもらうよ。」 体から光が出る。 これは隊員に与えられる武器と防具の光だろう。 そして、「失礼するよ。」といい、その男は病室を去った。 「まあ、違う道でがんばればいいじゃん・・・」 悠は口を開いた。 分かってた。本当は、すごくありがたくて、温かい言葉。今の俺には、もったいないほどの言葉なのに。それなのに・・・ 「うっさい!お前に何がわかるんだよ!」 最低だ。もし出た言葉が消せるなら消してもう一度言えたらどんなに良いだろう。しかし、もう、遅い。 悠は涙目になりそのまま病室を出て行った。最近の俺は何なんだ
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