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「おい。あれはどういうことだよ」
【いきなりどうしたんだい? すごい剣幕じゃないか】
「ふざけるのも大概にしろ……流石にあれはやりすぎだろ」
【はは、まあそうかもしれないね。でも、あれくらいの楽しみくらいあっても良いじゃないか】
「はぁ……あれで他の奴好きになったりしたらどうするんだよ。手に負えないぞ」
【それはないよ】
「なんだその自信……根拠はあんのか?」
【根拠……と言われると言語で説明するのは難しいね。あえて言わせてもらうならば……愛、かな?】
「くっさ」
【今の彼からはあの子を愛していたという事実さえないだろうけどね……おそらく無意識下で誰も好きにはならないだろうと思う】
「意味わかんね…… もういいや。取り敢えずこれ以上アイツに無駄な手出しはすんなよ?」
【分かってるよ】
「で、゙アレ゙が馴染むまでにあとどんくらい掛かるんだ?」
【ん~、正確な時間までは分からないね。彼次第で縮ませることもできるし】
「なるほどな……ま、馴染むまで俺達は傍観しましょうや」
【そうだね……ん? 何処に行くんだい?】
「お前なら分かってるだろうに……食べ者んとこだよ。あそこの飯は旨いからな」
【僕も食べてみたいものだね……】
「実体持てないってのは悲しいもんだな」
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