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「!!!!!!!!!!!!!!!!」
隆が声にならない悲鳴を上げ、腰を抜かした。
前にいた英明は崩れ落ちる隆を支え、耳元で大声で叫ぶが隆の耳には何も入らない。
英明は隆の顔を自分の方へむけようとするが固くなに台所の方を見て、離さない。
口をぱくぱくさせ涎を垂らす。
体は震え痙攣を始めた。
英明が隆の目を片手で抑え見せないようにし、もう片方を脇の下にいれ、引きずるように玄関の方へ擦る。
台所には髪の毛が濡れてぐっしょりしている上半身だけの女が恨めしく睨みながら口を半開きにして何かもごもごと言い続けている。
体は白く、目が真っ黒で穴が開いているようにもみえる。
ぬるりと手を伸ばせば水がそこから滴った。
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