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でも、それで終わりになんてしたくないんだよ。
美亜は他の誰より可愛くて、キリッとまとめたポニーテールの黒髪が揺れて、おでこ全開でよりはっきり見えるパッチリな目。
その目がくしゃっと閉じて笑う、楽しそうな笑い声。
その笑顔、もう俺の目の前では見せてくれないのかな?
俺はこうやってクラスメートと話す美亜の笑顔を盗み見るしかできないのかよ。
離れるにしても理由言ってくれよ、美亜のばぁか。
そんな俺の不満をよそに美亜は笑ってる。
ちきしょう、何で俺への笑顔じゃないのに、そんなに可愛いんだよ。
そんなに可愛いと他の奴も美亜の事好きになっちゃうだろ?
ほら、翔太とか大和とかあの辺の視線が危険なんだって。
自分が可愛いって自覚して、自衛心って物を持って貰いたいわけさ。
何から自衛するかって?
美亜の事を好きな変な奴からに決まってるじゃん。
あれ?
それってもしかして俺?
認めたくないけど、俺?
だとしたら自衛心ちゃんと養われてるって事か。
え?
俺、諦めなくちゃいけないの?
それは、それはさ。
無理な話だよ、絶対に。
俺が美亜を諦められるわけないんだから。
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