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思えば本当に呆気なかったと思う。気付いた時には誰かの悲鳴と同時に浮遊感が襲う。
「あ、詰んだわ(笑)」これが今世の私の最後の言葉だった。
目が覚めたら7年間暮らしてきた見覚えのある天井が目に入る。視界が広がるとベットの横手に両親と兄が心配そうな顔で《私》を見つめていた。
……もう一度言う、私を見つめていたのだよ…ここで一つ疑問が上がる……何かって?それはさ
「あれ?わたし、しんでないの?」これしかないでしょw
「は、は、母上!!やはりドレスの裾を踏んづけて頭を打ったせいかレイアがおかしな事を言ってます!!」
「お、お、落ち着きなさい!!大丈夫ですよ、レイアは元々頭がアレなのだから少し打つけたくらいじゃ変わりませんわ!」
………あぁ…うん。なんとなく状況整理出来てきたよ…うん……ていうか母様も兄様も酷過ぎるよ!?
確かにドレスの裾を踏んで頭をぶつけたせいか少し気を失ってたけど…そこまで言うか!?
あっ……いや…そっか起きた瞬間しんでないの?とかそれはイかれてる風に見られるね(笑)でも酷くないか?……あれ?…待ってよ私死んだよね?……
じゃあどうして生きてるんだろう……それに私は確かに生きてる。けどレイアとしての7年間の生きていた記憶もある…もしかしてこれって所謂
「異世界転生……?」
前世での神崎玲は死んだ筈なのにどうやら異世界転生をしたらしい……
とりあえず一言だけ言わせて。
「転生きたぁぁぁぁ!!!」神崎玲は転生物大好きなオタクである。
「は、は、母上!!レイアがまた意味のわから無い事を叫んでます!!」
「お、落ち着きなさい!!そうよ!!落ち着いて!!」
「お前も落ちつきなさい」
……ごめんね?もう一言心の中で言わせて笑
兄様……言ってる事がガラスのハートに突き刺さって痛いよ!
母様……お父様も言ってる通り落ち着こうよ……私が原因か笑
父様……少しは慌てて笑
神崎玲は新たな生を与えられた様なので
今世を楽しみたいと思います!!
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