4人が本棚に入れています
本棚に追加
勉強を始めてから判った事だかこっちの文字や数学の部分は日本と少し似ていた。文字はまぁ最初からスラスラ読めたのだか、きっとこれはチートの1つだと私は考えてる。次に数学の部分は……何て言おう……そう簡単過ぎる…って言うのはおかしいのだか、普通に日本で習ったのを復習してるような感じなのでこちらも苦はない。
問題は……
「レイア様!そこっステップがズレてますよ……ほらっ!ステップだけでは無く姿勢も!!……またステップ!!」
「っ」
そう……問題はダンスなのだ…侯爵と言うだけあって夜会やらなんやら招待が多いので恥をかくわけにはいかない。その為、礼儀作法やダンス、お裁縫など様々な事もやらされた……お裁縫は前世で1人暮らしをしていたのでこれは大丈夫だ。礼儀作法はこちらも厳しかったがなんと無くこれは駄目というのが判っていたのでこれも大丈夫。
ダンス……これが駄目なのだ。本当に苦手なのだ。運動神経はある方だ……じゃあどうして出来ないのか……それは
「レイア様、ダンスの時は相手方の顔をみるものですわ!」
どうしても男の顔が見れないのだ。兄様は別として男の人が怖いのだ。今だってそう。支えられた腰に添える手を振り払いたい。手を置いている男の方を今すぐ押し退けたい。そういう葛藤と戦ってるといつも
「レイア様!表情が暗いですよもっと美しく微笑ん……そうですそうです!」
表情に出て駄目だし……
なんで……男が苦手なんだろう…
これはずっと思ってた事だ。前世で酷い振られ方をした覚えはないし。
男の人に、変な事をされた記憶もない
ただ男が近いと武者震いが、すごく冷や汗も半端ないのだ。
「考えてたら……もっと気持ち悪ぃ…」
小声でそう言うとダンスの講師である女史が顔色の悪さに気付いて今日はそこまでとなった。
「はぁ……男が苦手って……どうにかしなきゃなぁ…面倒くさい…」ボソッと呟いた言葉に女史はすかさず反応してメガネを押し上げる
「そうですか…そんなに礼儀作法をまた学びたいのですか」
とりあえず勉強して判った事。
この人には逆らってはいけません!
最初のコメントを投稿しよう!