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「では、今日はここまでにしましょう」
数時間に及ぶダンスの練習を終えて本日の授業はここまで……と言う事は…
「レイネシア様、次の授業は……ってもう居ない……そんなにもあの森での散策が楽しいのでしょうか」
森に行ける!!最近は暇があれば直ぐに家から出て1時間位の森に行く。理由?それはね……
「あっ……今日は早いね」彼、私の大好きなセシルが居るから!!
「うんっ!今日は授業が早めに終わったの!!」
「そっか、レイアが優秀だから直ぐに終わったんだね。」
このやり取りが好き。同世代の子には常に爵位を気にされたりあからさまな媚を売られる……それにうんざりしていたのだ
そんな時にハーウェル家にある招待状が届く。しかもその招待状には二匹の虎が太陽に剣を捧げている印が押されていた。王印だ。私達一家は直ぐに登城して王様に謁見した。その時に紹介されたのが彼。この国の第3王子王子である証拠にこの国の名前が入ってる。
王様は私には難しい話だからと話し相手としてセシルを連れてきたらしい。
最初はギクシャクしていたけど今では私はセシルと呼び彼にはレイアと呼ばれてる。
でもやっぱり王子とだけなかなか会える機会が無く、私が森に散策に来たらなんと再会!!もうこれは運命だと思ったよ笑
それからは時間があれば毎日ここに来て話したり、時には隠れんぼをしたりと遊んでいる。それも2人だけの秘密!秘密を共有するのがこんなにも楽しい事だとは思っていなかった。……もう説明はここまででいい?じゃあ私はセシルと遊んでくるね!
「今日は何をする?」セシルは私にしか見せない甘い笑みで問いかける。……イケメンだね…うん
「うーん……あっ、じゃあセシルの剣術がみたいっ!」
「えっ……でも剣術なんて楽しくないよ?」
「それでもいいの!!」だってイケメン…しかも私の大好きなセシルが剣を振るうなんて……考えただけで……ジュルル
「レイア、なんか目が怖いよ」
「乙女に対して酷いよ!罰として、はい!剣術見せてね!!」
「はいはい」呆れたような目をしていてもその雰囲気で甘やかされてる事が解る。
彼が腰の剣を抜き構える。もうその動作で興奮だよ!!!
「っはぁ!!」一瞬だった。一瞬で彼は3メートル位の距離を詰め剣を振り終わっていた。
「……っあ」その速さに……私は目を奪われた。
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