契機

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繁忙期のある日、僕の入力ミスで取扱商品を多く発注してしまった。 たまたま同僚が担当している取引先の数件が過発注分を受け入れてくれたため大事にはならなかったが、岩井部長は会社から管理不足と怒られ、僕も顛末書を書かされた。 このミスで僕はひどく落ち込み、いままでそんなことはなかったはずなのに全てが悪いほうへと考えてしまい、自分のミスで上司や同僚に迷惑をかけたことで会社に居るのが辛く感じるようになった。 周りのみんなは「気にするな。こんなミスは誰にでも起こることだ。今回はミスをしてからの処理がスムーズだった。いろいろラッキーだった。お互いに助け合うことができるよいチームだ」と言って慰めてくれたが、僕は素直に受け入れられなかった。  
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