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また暫く待ち、2人が戻って来る。
電「うう、失敗なのです…。」
猫吊るし「始めは皆そんなものです。建造で資材を入れすぎて開発できなかったり、開発に全力投球して失敗するよりはマシです。」
電が抱えて来たのは…ダンボール入りのぬいぐるみ、か?
「何故金属や弾薬がぬいぐるみに?」
猫吊るし「秘密です。失敗したらこれができます。」
ううむ、謎だ。…ん?もう一人入って来た。まだ年端もいかない少女だ。
猫吊るし「建造が終了していたので連れてきました。自己紹介をどうぞ。」
皐月「皐月だよっ。よろしくな、司令官!…司令官、だよな?」
「信じがたいだろうが、私がここの司令官だ。よろしく頼む。」
皐月「よかったー、悪い人じゃなさそうで!改めてよろしくな!」
元気な娘だ。しかし…
「年端もいかない女子供まで戦場に出さなければならないとは…。」
猫吊るし「でも駆逐艦娘の中では最高齢ですよ?開戦時には艦齢16年ですし。」
「確かに駆逐艦としては相当な年齢だな…。だが見た目は子供だろう?」
皐月「あー!子供扱いするなー!」
「私の修理はできないのか?」
猫吊るし「勿論やるつもりですよ?大破状態でも敵艦隊を消し飛ばすその火力、そして文字通り次元が違う艦載機。大本営としてもなんとか戦力にしたいみたいですね。」
戦艦としては火力も低くソナーも無く手数も無い私でも、この時代…少なくとも過去なら活躍は可能らしい。
大淀「提督、報告があります。」
物思いに耽っていると、任務担当…大淀から声を掛けられる。
「む、そうか。では報告を頼む。」
大淀「大本営から艦娘の進呈がありました。加入申請がありますので、受理をお願いします。」
「何故だか知らないが、くれるのなら貰おうか。…もしかして、もう来ていたりするのか?」
猫吊るし「よくわかりましたね。猫吊るしパワーで呼び寄せています。」
猫吊るしパワーとは…いや、よそう。そこで扉がノックされる。
「入ってくれ。」
さて、誰が来るのだろうか?
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