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「あ……、龍一。あぁ……」 求め伸ばしてくる美百合の腕を邪険に振り払い、龍一は加賀見を男の目で捕えながら、ゆっくりと身を起こした。 「……有坂、さん……?」 加賀見は行為を途中で止められ、ジーンズの前から己をはみ出させたまま、すがるように龍一を見つめる。 「俺が欲しいんじゃなかったのか?」 龍一の厳しい眼差しは、勝手に昂り登りつめた加賀見を責めている。 言い訳しようにも、今まさに達しようとした加賀見自身が、たけり狂うように天を向いて反りかえっていて、隠しようもない。 加賀見は思わず手を離して、己を龍一に晒した。 「あ……」 自分のみっともない所を、龍一の茶色の目に見られ、辱められることが、たまらなく恥ずかしい。 だが同時に、身震いするほどの快感を覚えた。 腰に甘い痺れが走り、思わず地面に膝をつく。
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