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「どうするって、別に……したかったらすれば?」
「俺が浮気なんて出来ないと思ってる?」
「……違うよ」
彼は俯いて深く息をついて、いつもより少し低い声で言った。
「あんたはさ、きっと俺が嫉妬に狂って泣き叫んで見捨てないでってすがりつく姿を見たいんだろ? 俺にはあんただけなんだからって。見せてやるから、浮気していいよ」
「何言ってんだよ、そんな……ただの例え話じゃないか。浮気なんて、冗談だよ。出来るわけないし」
「だって俺はあんたのためだったら何だって出来るんだよ? あんたの望み通りのこと、何でもするよ。浮気したかったらしていいし、乱暴したかったらしていいし……浮気相手と一緒に輪姦しても構わないよ。俺、複数プレイも好きだし。それとも、友達に俺を輪姦させてそれを浮気相手と眺めて楽しむ?」
彼は俯いていた顔を上げ、俺の眼の中を覗くように真っ直ぐ見つめて、笑った。
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