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ガラス一枚隔てた向こうで、俺が何をしているのか彼は知らない。
じっと観察されているのか、それとも放置したまま部屋から姿を消しているのか。
不安げな様子の彼を舐め回すように見つめながら、俺は俺のものを自分で握る。
それからしばらく経って、彼の様子に変化が出た。
息づかいがだんだんと荒くなって、顔が赤く染まっていく。
とうとう我慢出来なくなったらしく、コンクリートに小さな水たまりが広がっていった。
そうして何もかもを諦めてしまったように動かなくなってしまった。
失禁しても何があっても、永遠にこのままだと悟ったかのように。
口は半開きで、ぐったりと力なく柵にもたれかかっている。
それでもずっと脚は開いたまま。
どうして欲しいか言わなくてもわかってくれている。
俺の為に全てを捧げてくれる、その姿を本当に愛おしいと思った。
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