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「あんたがしてくれること、怖いなんて思ったことないよ。だからあんたも怖がんないで。怖がったら何も出来なくなるから。もっと2人で色んなことしようよ」
濡れた手で俺の顔を撫でる。
彼の手のひらから伝う生温い水が、俺の首筋を通っていく。
「これから何があってもさ、今日のこと、ずっと忘れないでいてね」
彼はそう言って笑って。優しいキスをした。
夏の雨みたいなシャワーに打たれながら、獣みたいに絡み合って、何度も何度も唇を重ねた。
この愛おしい生き物を決して放さないように。俺のものだと証明する為に。
柔らかな部分で混じり合った。
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