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一旦落ち着こうとロビーに戻ると、常連だった頃につるんでいた友人達に見つけてもらった。
「やっぱ最後だから人凄いね」
「このところ見てなかった顔がいっぱいいるわ」
「まあ、俺らもだけどさ。もう年齢的にもこういう夜遊びもほどほどにしねえとな」
「そんなこと言って、無理なんじゃないの」
他愛もない世間話をしている内に、少しずつ頭が醒めていった。
彼に出会う前に戻っただけじゃないか。
こうして友人達と飲んで喋って踊って……またふりだしに戻って、違うルートでやり直せばいいだけ。
なのに不意をつく話題へ転がっていった。
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