それは、排他的ブルー

　アニメ同好会のうち、七人は女子。男子は会長さんと二年生の二人しかいない。去年までは男女同じくらいいたらしい。

　たくさんいる女子達とドキドキワクワクな旅行がしたいけどもう一人男子がいないと嫌だから・・・て、親友の会長さんにお前は無料でいいから、絵も好きなだけ描かせてやるから・・・て頼まれてやって来た。

　なんで俺が・・・と思ったけど、お前は美術部だし絵も上手いし指導者にもってこいだと言っていたけど、どうも俺はたんなる餌だったらしい。今の所、誰も絵を描いていない。

　正直・・・、

「・・・つまんねぇ」

　俺は八本目の蝋燭が消えるとそう呟いた。まぁ、百本も蝋燭立ってないけど。