ふわり
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少年の体を包む植物の隙間から見えた少年の腕は、枝のように細く。困ったようにこちらを見る瞳は、熟れた果実のような、瑞々しい桃色をしていました。赤ずきんはその瞳を、美しいと思いました。赤ずきんは綺麗なものが好きでした。 「死んでしまうわ」 「そう、死にそうなんだ」 「そうじゃなくて」
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