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遥か昔、人間は神を崇めた
先の未来では科学と言う力で証明できる事を、当時発見し実現させたモノを人は超能力や魔法を称し
その人物を神の使いと崇めた。
しかし、神は人間の進化の前に衰退する。
生まれ進化した人が崇め創り上げた神
そして、人はさらに進化し科学を生みだす。
結果、神は衰退し崇め縋る対象と言うだけで、それらを無きモノと認識する人も現れ
神の業は、科学の前で証明され続けた。
それらを繰り返し、時を進み
科学は、また一つ人の想像したモノを実現させた。
'テレポート'
それは、ワープなど様々な言い方があり
移動手段の一つとして想像され夢かと思われた…が
幾度の実験を繰り返し科学はそれを実現させるまでに至った。
だが、人は忘れていた
自分達が縋り崇めた神は、認められない現象や確率を認識、保留する為のモノであり
数値化できないモノを押し付ける為の言葉だと…
世界は科学では証明しきれていない。
不確定要素も、その要素にすら認識されない未発見があることを技術の完成と共に忘れていた。
だからこそ事件は起こった。
テレポート装置の公開発表の時に…世界は混ざった
知っているだろうか…パラレルワールドと言う存在を
それは、同じ時間で別の時空で起こっている体感している事とは別の結果を歩んできた時間の世界
いうなれば可能性の世界だ。
人が何かをすれば、それとは違った結果で分岐してく世界
仮に、同じ結果でもそれまでの過程が違う世界
そんな不確定なものだ。
同じ時間、同じ場所で幾つモノ世界で行われたテレポート
このテレポートは機械を使い、その範囲内を別の場所へと移動させるもの
ならば、当然の様に移動する人物や物だけではなく
その周囲にある空気や目には見えない何かまで移動する。
だから、世界はポッカリ空いたその空間を埋めようと空気は流れ
ソコへ密集するように寄せられる
そして、本来そこに無いモノが現れればソコにあったモノは押し出される
それを何回も何回も実験の段階で繰り返され
様々な時間でもそれは変わらず
ついに、大きな歪みを生んだ。
人は忘れていた。
証明できないから無いのではなく、それは可能性として残っている事を
まるでお風呂場の水を抜いた時の様に一箇所に集められ
流され混ざり
世界は混ざった
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