周囲の理解と協力

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周囲の理解と協力

どんな病気であろうと、周囲の理解と協力、 これが最も大切であると医者は言います。 しかし、それを簡単に得られるは風邪や骨折等のように明らかに 身体に異常が出る場合に限ると言っても過言ではないでしょう。 私達のように、精神疾患等の場合はまず見た目には分かりませんし、 説明をしたところで「甘え」「根性が足りない」「楽したいだけ」 と、言われてしまうのがオチなのです。 稀にそうではない人もいますが、そんな方に出会う方が難しい。 それは私の家族とて同じことで、全てを隠して過ごしています。 障がい者の方が出るテレビを見れば見下し、罵倒する。 道端で障がい者の方を見かければ指をさして笑う。 私自身が持つ病気でも同じようなことがありました。 目の前にいる私も同じ病気だとは知らず、 楽しそうに罵倒するその姿を何度も何度も見てきました。 心に突き刺さるその言葉を何度飲み込んできたか分かりません。 だから私は全てを諦めたのです。 あの人たちに期待することを。 本音を言えば、恐らく言葉は止まらなくなるでしょう。 だから絶対に口には何も出さず、いつも通りに笑うのです。 理解者も協力者も、得るというのは難しいものです。 それでは、また。
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