全ての始まり

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全ての始まり

私は、この体が15歳の時に生まれました。 人の体の中に。1人の人格として。 目が覚めたのは秋ごろの中学校の廊下だったでしょうか。 しかし、当時の私は本体と会話もできませんでしたが、 私は時折本体と入れ替わっては好きなように遊んだりもしていました。 本体が私の存在を認識したのはそれから半年程の時が経ってからでした。 それからというもの、私も自由になり本体と会話ができるようになりました。 しかし、好き勝手をやる私を、本体は嫌っていました。 同時に、私もルールに縛られて生きる本体が大嫌いでよく衝突しました。 衝突というのも、体は1つ、殴り合うことは出来ません。 中の「※精神世界」、という少しずれた場所でよく喧嘩をしました。 といってもそこにも体がある訳ではないのですが。 ※イメージするなら、小さなおもちゃ箱の中。 永遠の暗闇だけが存在する場所、そこが私達のプライベート空間。 今でも時々交代した時はそこに行って休憩します。 人によっては建物が建っていたり、体があったりするそうですが うちにはそういうものが存在しません。 それから冬を迎えた頃、私は本体に深い意識の底に閉じ込められました。 そこが何処なのかはわかりませんが、ずっと眠らされました。 次に目が覚めた時には、世界が一変していました。 中学はおろか、高校、大学まで卒業し、就職までしていました。 眠っていた間のことを調べてみれば震災があったり、 様々な出来事があり、今でも困惑しています。 これが、私の今日まで。 私達は現在6人にまで増えました。 解離性同一性障害、だと診断されています。 いわゆる多重人格ですね。 これからは他の5人のことも語っていけたらいいなと思っています。 もしかすると当事者たちの書き込みもあるかもしれませんが、 どうぞよろしくお願い致します。
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