第2章~新たな化身の降臨~

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天神山の明智軍の美濃衆部隊の将兵を薙ぎ倒した、真哉は周囲に群がる美濃衆部隊の将兵を睨み付け。 「止めておけッ!俺たちに敵う者などいないッ!俺たちは鳳凰神の化身だッ!これ以上に刃向かっても死人の山が増えるだけだぞッ!」 そう真哉は言い放ちながら。 (う~ん決まった) と、自身の言った言葉に酔っていた。 そんな真哉に麻紀が。 「何を自分の言った言葉に酔っているのよッ!早く群がっている奴らを倒しちゃってよッ!」 と、自分の言った言葉に酔っている真哉を叱責、これに真哉が。 「少しくらいいいだろうッ!」 と、返すと、これに麻紀が。 「こいつらまだ私たちの強さを理解していないんだから早くしなさいよッ!」 と、真哉を急かし、急かされた真哉は渋々。 「わかったってッ。たくッ」 そう真哉は言ってから、手にする鳳凰神の槍をブンブンと振り回してから。 「ツレが煩いでね。お前らには死んで貰うよ」 そう真哉は言い、そして鳳凰神の槍を振るったのである。 真哉が再び鳳凰神の槍を振るうと、群がる美濃衆部隊の将兵たちは、次々と薙ぎ倒されていき、この真哉の強さにようやく美濃衆部隊の将兵たちは理解し。 「こいつら何者だッ!恐ろしく強いぞッ!」 「我ら妖魔勢力の将兵が奴に近寄る事すらでぬなんてッ!」 「何ていっていたか?鳳凰神の化身とかいっていたか?」 「鳳凰の化身…?龍神の化身ではないのか?」 「どっちにしたって俺たちの敵う相手じゃねッ!撤退だッ!」 などと言いながら、美濃衆部隊は1人、また1人と逃げ出していき、我先にと天神山の陣から次々に逃げ出していた。 一方、大岩山に差し込んだ光から現れたのは、1人の坊主で、戦場に坊主が現れた事に怪訝に思った大岩山に布陣する、塙団右衛門配下の将の1人が、その坊主に近付き。 「おい坊主ッ。ここは戦場ぞッ。まだ我らは坊主の世話になどならんッ。さっさっと消えなッ」 と、その坊主を追い払おうと、更に近付くと、その坊主がニヤリと笑みを浮かべた後。 「お前らを地獄へと送ってやる。私は鳳凰神の化身の澄心。私の力を思い知るがよい」 と、鳳凰神の化身の澄心と名乗りを上げた後、澄心は手にする鳳凰神の杖を自らの前に突き出し「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」の九字を切り、その瞬間、澄心の回りにいた将兵たちが吹き飛ばされたのである。
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