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「わたしも居るよ!」
「ぉおっ!ウェンディも!」
「心配な娘ね。私も付いてるわ」
「…冥も、か…」
「それにしても凄いわねー。
常在型<タレント>って寝てても
発動しっぱなしなんだねー」
アヤちゃんに言われて気付いたが、
僕の服装は(当然だが)そのままで
体も女のままだった。
「ふふ…寝顔も可愛いかったわよ…」
どこまで好きなんだ?と思ってしまう。
冥に好かれてもなー。よく分からん人だし。
「ずうーっと、側に置いておきたいくらい」
僕の頭を軽く撫でる冥。
「あっ!冥さん!なんて事言うの!」
当然だ。僕にだって生活があるし、
人生がある。目標もあれば、夢もある。
冥の側で一生を過ごしたくはない。
「…それは、出来ない…」
「ですよね!」ウェンディの力強い
声は、冥に向けて放たれた。
「そうねぇ…ウェンディ?
貴女とはどうやら決着を
着ける時が来たようね」
「どゆこと?」と言うウェンディの
言葉通り、意味が分からなかった。
「私は今、気付いたの。
私とウェンディはお互いに『可愛いモノ』
が好きだという共通点で趣味が一致して、
相互に教え合う事で手を取り合ったわ…」
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