保健の先生

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「えーと…このクラスの保健係は…」 「先生。ちゆちゃんですよ」 アヤちゃんに突っ込みを いれられる伊達メガネ先生。 「ちゆは手が放せるか?」 「うー…きゃりーちゃんの <タレント>は…強すぎです。 ちゆの【Healing Vision】で…抑えてないと また…倒れてしまうかもです」 ちゆは、かなり長い時間<タレント>を 発動しているし、相手のケガや疲れに 応じて、ちゆの消費具合は異なるらしい。 「…そうか。なら、アヤ。頼めるか?」 「ハイ、ハイ!私も行きたいです!」 と、言ったのは<タレント>を発現して すっかり僕にメロメロになってしまった、 冥だった。 「冥は、クュジンシ役があるだろ。 それにナルが抜けても、スビエサイドの 稽古は出来るだろ。駄目だ」 伊達メガネ先生に言われて すごすごと引き下がる、冥。 「ナル君?歩ける?」 「立っているのもツラい」 「もう一人欲しいですね」 アヤちゃんらしい的確な判断だ。 昨日の夜に倒れた時も、腐れ縁4人で 僕の部屋まで運んだくらいだ。 女のアヤちゃんだけでは、 少し足りないだろう。 「男が良いだろうな。えーと…」
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