4人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「えーと…このクラスの保健係は…」
「先生。ちゆちゃんですよ」
アヤちゃんに突っ込みを
いれられる伊達メガネ先生。
「ちゆは手が放せるか?」
「うー…きゃりーちゃんの
<タレント>は…強すぎです。
ちゆの【Healing Vision】で…抑えてないと
また…倒れてしまうかもです」
ちゆは、かなり長い時間<タレント>を
発動しているし、相手のケガや疲れに
応じて、ちゆの消費具合は異なるらしい。
「…そうか。なら、アヤ。頼めるか?」
「ハイ、ハイ!私も行きたいです!」
と、言ったのは<タレント>を発現して
すっかり僕にメロメロになってしまった、
冥だった。
「冥は、クュジンシ役があるだろ。
それにナルが抜けても、スビエサイドの
稽古は出来るだろ。駄目だ」
伊達メガネ先生に言われて
すごすごと引き下がる、冥。
「ナル君?歩ける?」
「立っているのもツラい」
「もう一人欲しいですね」
アヤちゃんらしい的確な判断だ。
昨日の夜に倒れた時も、腐れ縁4人で
僕の部屋まで運んだくらいだ。
女のアヤちゃんだけでは、
少し足りないだろう。
「男が良いだろうな。えーと…」
最初のコメントを投稿しよう!