保健の先生

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「ナル君…」 アヤちゃんの安心した声が聞こえる。 「嬉しいけど、ねぇ…」 ウェンディは照れた様子だ。 「大胆ね。ナル君って」 冥はびっくりしているようだ。 「…大胆…?」 最初は頭の中で言っていると思ったが、 耳に自分の声が聞こえる。 僕はどうやらアヤちゃん、ウェンディ、 冥を強く抱き締めている…ようだ。 「あ゛ー(泣)。心配したよーっ!」 アヤちゃんは僕を相当心配していた ようで、号泣しながら僕に飛びついた。 「…ごめんね。。。ナル君…」 ウェンディは僕に謝っている。 ぃゃぃゃ。謝らないといけないのは、 みんなを心配させてしまった僕だよ。 「私は駄目だな。何の為に武道全般を 数年に渡って習っていたのやら… 武道の基本は身を守る為もあるが、 誰かを守る為に身に付けるモノだ。 私の『愛した』者も守れないとは…」 うひょっ!?冥は「愛した」と 軽くコクられてしまいましたか!? ぃゃぃゃ。違うだろう。 女性芸能人が芸人さんを「好き」と 言うのと同じような具合だろう。 「Like」であって「Love」ではないだろう。 注)LikeとLoveは日本語では、 漢字の区別なく「好き」です。
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