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「だから、さっき言った通り、
『今は女の状態』です!」
「ぃゃぃゃ、スマン、スマン。
<タレント>の使いすぎって聞いたから
てっきり男の状態だと思ってしまったよ。
ぃゃね、最近の『作り物』は
よく出来てるからねー。
この胸なんかは、てっきり
シリコンか何かだと思ったよー」
そんな言葉で誤魔化しながら、
僕の胸にソフトタッチ。
さっきから頭がクラクラしてるが、
様子を見ていたら、この理ノ家の野郎。
典型的な男を嫌って、
女に優しい軟派な野郎だよ。
僕があまり調子が良くないのを利用して、
あちこちベタベタ触りやがって!
気色悪いっつーの!
「へー。そうか。
<タレント>で変身したタイプの娘か。
で、アヤちゃん、この娘の
<タレント>が発現したのは何時なの?」
「昨日です」
「ふーん。昨日かー。って昨日!?
どうりで私のデータに無かったワケだ」
理ノ家データに無い。
とはどういう事か?
保健の先生って事は、理系タイプ
だからデータの収集とか分析が
無類で好きなタイプだな。
「そりゃ<タレント>体力不足に
なるワケだ。まだ、基礎が出来て
いないんだろうな」
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