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「…でね。私のデータによると、
<タレント>で変身した人は、本来の
生物より『強くなる』傾向があるんだ。
多分、その娘もそうじゃあないかな」
「…ですね。わたしも含めて
クラスの人が全員メロメロでした」
「しかも、変身するだけでは無い
って知っているかい?」
ん?それは初耳だぞ。
アヤちゃんも「初めて聞きました」
「本人のイメージと併せて、
変身した生物が別の力を持ったりする。
私の統計によると、発現までに
時間をかけた方が『より強くなる』んだ。
ほぼ間違いなく、その娘は『他に何かの力』
を持っているとみて間違いないね。
私にも協力させてくれないかな?
私には過去数年に渡って取った
データがある。それを元に…」
ドフッ!
僕は理ノ家の腹に力の限り、体重を
乗せたストレートをお見舞いした。
「いらねーよ!」と言ってから
また、記憶が無くなってしまった。
きっと、理ノ家の言う
<タレント>体力不足ってヤツだろうな。
次に起きた時は、昼を大分過ぎていた。
僕は保健室のベッドに寝ていて、
アヤちゃんが側に居てくれた。
「あ、アヤちゃんか。ありがと」
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