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もう、僕には何も分からなくなった。
何が正しいのか、何がおかしいのか。
僕は本当は溶かされて死んでいるのでは?
僕の手は本当は溶かされているのでは?
気が付いたら僕は、アパートの貯水タンクを覗いていた。
僕の周りは、大きなスライムで埋め尽くされている。
でも、貯水槽の中は空っぽだ。
これは現実だ。
いろんな所から発生したスライムが、ここに集まってきたんだ。
あちらこちらへ逃げようとする僕を追って、スライムはここまで来たんだ。
でも、僕には貯水槽の中が安全地帯だと知っている。
だってスライムは、貯水槽には登ってこないじゃないか。
登ればすぐに僕を食べられるのに、そうはしない。
だから僕がこの中に入れば、助けが来るまで我慢するだけだ。
僕は、貯水槽の中に飛び込んだ。
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