第1章

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俺は頭がよくて容姿がよくて性格がよくて誰にでも優しくて友達想いで学校一の人気者で一日にコクられた人数過去最高十六人という伝説的なものをもっている双子の妹がいる。 もう一度言う。 双子の妹がいる。 俺はというと学校一の嫌われ者でバカで想ってやる友達の一人もいない。 「さっきからこいつ一人で何言ってんだ!?」 「何ってそれは自己紹介だろうが」 俺が胸を張って堂々と言うとチンピラ三人組は首をかしげた。 「お前のことなんかどうでもいいんだよ。俺達は後ろのネェちゃんと遊ぶ約束してんだよ邪魔すんな」 このチンピラ共は俺の後ろにいるポニーテイルに真っ白なワンピースという女の子らしい格好をした美少女と約束しているらしい。 「そんなこと言っても俺は騙されませんよ」 俺が腰に手をあててそう言うとチンピラ共はキレた。 チンピラ共は俺よりも体がデカイ。そもそも俺は体が小さいほうだ。 筋肉は他の奴よりはついていると思うが、伸長が高校生にして百五十八センチ。 ちなみに、少女はさらに四センチほど低い。 そんな俺に向かって殴りかかってきた。
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