第10話 【おま首・７】

episode160 救世主

「和樹の為なんだ……彼が元に戻るなら……」

ああ

誰が僕のこと

ミスター・パーフェクトだなんて言った？

感情を蔑ろにして

理性で判断しようとするから

選択を誤ること。

あるいは誤ったと後で気づくこと。

――馬鹿みたいにたくさんある。

「あの子は嫌がらない。あの子が嫌がらないならどんなやり方だって……間違いじゃない」

ああ、むしろ

誤ったことを認めないから

ミスター・パーフェクトなんて呼ばれるのか。