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「和樹っ……!」
まずい。
油断した。
まさかあの子がこんなことするなんて
思ってもみなかったから。
「……ジュン兄さん!」
僕の傍らで
シウォンが悲痛な声を上げた。
「ウッ……」
咄嗟なことに目を見張ったまま
ジュンが頭を押さえて悶えた。
「人がせっかく大人しくしてるのに……邪魔する奴は殺してやる!」
和樹が近くにあった真鍮の置物で
ジュンの頭を打ちつけたんだ。
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