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「早く!早く和樹を止めろ……!」
茫然と座り込むシウォンに向かって
僕は叫んだ。
「和樹!和樹っ……やめるんだ……!」
こんな時に
身動きできない身体がもどかしい。
そうこうしている間にも。
和樹は体重をかけるようにして
ジュンの首を締め上げてゆく。
しかし
「ダメだ……できない」
見る間に血の気が失せてゆく兄を前にしても。
「どうしてっ……?!」
「できないんだ!」
なぜかシウォンは尻込みした。
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