episode160 救世主

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自己防衛のためなのか。 和樹の中の魔物は 宙をかいていたジュンの両手が だらりと垂れ下がり動かなくなっても 決してその手を緩めはしなかった。 「ジュン兄さん!」 極限の状態の中で 人は何を守るのか――。 意を決して 2人の間へ飛び込んで行こうとする シウォンの衣の裾を――。
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