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目を開けると、そこは白い空間だった。
何も無い。
そんな空間だった。
……既視感。
見たことがあるわけじゃないけど。
なんだっけ?これ。
この感じ。
感じっていうか、状況?
いつの間にか目の前に人影がどこからともなく現れていて、そこで気づいた。
それに確かに記憶にある、ここで目を開ける前の景色。
失敗したかな。
それで見てる夢?夢なのかな、やっぱり。
「夢じゃないよ」
心の中を読んだように目の前の人影が声を発した。
視線をあげると銀髪の綺麗な人が佇んでいた。
なんていうか、白って言葉が本当に似合う人。
中性的で、でもなんとなく男性に近い気がした。
「僕、は」
聞きたきことはただ一つ。
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