第1章

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それで1日50通くらいメールしてた。 のろけ話じゃないので読み続けて下さい。 彼女のことについて聞いたことを話します。彼女は生まれつき病弱で運動音痴で内気な性格で友達もあまり出来なかったらしい。そのことを聞いてそんな訳あるかーい!と思うほど彼女はとっても可愛いんだ。 それで彼女と話し続けて4ヶ月たったかな。病院と自宅から最寄りの駅は結構遠いから電車賃が半端なかった。 彼女の病室は個室だったんだ。 そこで彼女が頬を赤くしながら、僕に告白してくれたんだ。 僕は飛び跳ねそうだったけど、それを抑えて彼女にこう言ったんだ。 「なんだ両思いだったんだ。だったら僕が告白すれば良かったな」って言った。 そしたら彼女が「じゃあやり直して」って言ったんだ。 だから真心をこめて告白した。 ある日彼女が僕にメールでこう言ったんだ。「今日の夕方の5時頃私の病室来て」たったそれだけ。 僕はなんでかな?って考えてたけどすぐに分かった。付き合ってから1年だからだ。 彼女の個室に行って雑談していた。 午後7時頃彼女が「あっ!ご飯の時間だ。ねぇ?一緒に食べよ!」って言ったから、「じゃあコンビニ行ってくる」って言ってコンビニに行った。 僕は冷たい弁当。彼女は暖かいご飯。 冷たくていい、だけど彼女とずっと一緒だったらなんでもいい!って思いながら彼女と食べてた。 ご飯を食べ終わるとナースが来て食器を片付けるんだ。そしたら「面会時間は8時半までですよ」って言われたから、「分かってますよ」って答えた。 当然の如く8時半になる。 「じゃあ帰るよ。いい夢見ろよ」って言ったら、「まだここにいて」って言って僕にキスした。これがファーストキスですよ。 1年間手を出してないからね。 「抱きしめて」って言われた。 僕は頷いて、彼女を優しく抱きしめた。 「違うよ」彼女がつぶやく。 僕は強く抱きしめた。 「そういうことじゃなくて」って言って僕から離れてこう言った。 「えっち・・・して」 僕は自己嫌悪になっていた。 彼女にこんなことを言わせるまでなぜ抱きしめなかったのか。自分の奥手加減にイラついた。だけど僕は頷いて、「優しくするよ」って言ってから1時間たったかな。 彼女を腕枕で寝かしつけ、僕はそっと帰った。帰り道僕は思わず叫んでしまった。 道路の真ん中で。
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