第11章

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状況を纏めておく。 徳川慶喜は大政奉還に困惑した朝廷が泣きついてきて再び政権を握れると考えていたが薩長により王政復古の大号令が出され新政府が樹立。 徳川慶喜に辞官納地を命じ、これによって旧幕府側の暴走を誘発し殲滅してしまおうと考えてた。 徳川家康が落ちぶれていた豊臣家を滅ぼすために行ったことが再び行われようとしている。 立場が入れ替わっただけだ。 しかし、徳川慶喜は冷静に行動した。 幕臣を纏め大阪に引き上げ、新撰組や旧幕府勢力に挑発にのらず、決して手を出すなと厳命した。 新撰組は大阪に永井とともに下り伏見方面を警護するため伏見奉行所に着陣、その後御陵衛士残党に狙撃される。 近藤と沖田は療養の為に大阪城へ移動し、土方が局長代理となる。 内偵の結果、間者がいたため斬首。 夜間には盛んに薩長が挑発してきたが土方は隊を纏め混乱は起きなかった。 しかし他の旧幕臣が反応、薩摩藩邸を焼討ちしてしまい最早抑え込むのは困難と判断し、なし崩しにより慶喜は薩長討伐を決意。 鳥羽伏見の戦いが勃発した。
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