第1章
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この浜辺が好きだった。 砂浜から、少しずつ光を失っていくこの世界を眺めるのが好きだった。 光を失い、闇に溶けていくこの海を眺めるのが好きだった。 この世界には私と彼の二人しかいない、そう思えるこの時間が好きだった。 彼と出会ったのもこの場所だった。
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