エピソード Y

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勢いよく 急いでドアを閉めようとした その瞬間… 彼が力強くあたしの左手を掴んだ 「ちょっ!ちょっ!ちょっと待って、 ごめんっ! 俺、新藤さんの友達だから」 「?????」 へ?? あたしの間抜けな顔に気づいた彼は 「あ、ごめん!お姉さんの高校の友達です!」 急いで言い直した なんだ 姉の友達… 友達…できたのか… 身体に入っていた力がすっと抜けるのが分かった。 そして 彼は 笑顔であたしを覗きこみ 「名前は?」 と優しく笑うのだ…
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